DP22

私のジャズファンとしての過去最高の瞬間は1997年5月29日(現地時間)のWestern Finals第6戦のロケッツ戦でのストックトンのブザービーターです。これは多くのジャズファンの皆さんも同じではないでしょうか。現地実況の「John Stockton sends the Utah Jazz to the NBA finals!!!」という絶叫アナウンスは今も心に残りますし、今でもたまにそのビデオを見ると涙が出ます。

では史上2位の最高の瞬間はと申しますと、2026年5月10日(現地時間)のドラフトロッタリーで2位を引き当てた瞬間です。

私はその日を近年のUtah Jazzにとって最重要の日と勝手に位置付け、毎週末近くの神社へ通い、ロッタリーで最低でも4位以上が引けるよう、出来れば2位以上が引けるよう、誠心誠意祈りを捧げ続けて来ました。26年のドラフトは有望なタレントが豊富で、3〜4位予想のCam BoozerやCaleb Wilsonでも他の年であれば1位指名でもおかしくない、という恵まれた年でした。よって、Jazzのドラフトを手放しで成功と喜べるのはロッタリーで最低でも4位以上を引き当てることです。個人的にはその中でも当時のロスターを考えると、4レベルのスコアラーで、ハンドリングやプレイメイキングも出来て、ディフェンスも期待出来るDarryn Petersonが最高のフィットだろうと考えていました。AJ Dybantsaが1位予想というのが米国アナリストの大方の予想だったので、Jazzとして最高のピックは2位だと思っていました。

DPがJazzに来てくれたら、という願いは私の中で日増しに大きくなっていきました。毎日のように彼のJayhawks時代やProlific Prep時代のハイライトやワークアウトのビデオなどを見て、DPがJazzでプレイしてくれる妄想を膨らませては一人酔いしれていました。

ところで私は日々のNBA情報を他のファン同様に公式サイトやSNSから収集していますが、それに加えてYoutube等で色々な方が動画配信しているものもエンタメとして良く見ています。中でも一番楽しみにしているのはHoops Nerd Showというチャンネルです。配信者のJames Hansen氏はJazzファンベースでは有名な方で、ハイテンションでたまに過激な発言するのが滅茶苦茶面白くて、いつも大笑いしながら見ているのですが、何より彼の意見が色々な観点で私の考えとほぼ同じなのが嬉しいのもあっていつも配信を心待ちにしています。「そうそう!それな!その通り!!」と思いながら、仲間を得たような気持ちで見てるんです。彼はドラフトでDP推しのところも一緒でしたので、ロッタリー当日は彼の生配信を見ながら一緒にドキドキしようと心に決めていました。

さてロッタリー当日。残念ながら日本では公式の配信が無いため、Youtuberによるロッタリーの生配信と、James氏の実況配信を2画面で映す万全の体制を整えました。万全の体制ですので会社は当然休みます。配信開始時間は日本時間では早朝の5:00くらいだったと思います。ドキドキが止まりません。生配信のJames氏も心配なようです。お互い同じ気持ちですな。

さて運命のロッタリーがスタートしました。緊張で吐きそうです。14位から10位までは順位通りで順調です。

しかしここで

9位 Dallas!

なんとシカゴが4位以内へジャンプ。James氏「クソっ」。仕方ない、切り替えよう。

7位Sacramento!

なんとメンフィスもジャンプ!やばいぞ。

しかし、ここで

6位Brooklyn!!!!Utahは4位以内へジャンプ確定!!!

5位LAC。 James氏も絶叫です。

こちらは早朝で家族を起こしてはいけないので、枕を口に当てて周囲に配慮しながら私も絶叫です。ここで最低の目的は達成です。さて4位以上の発表へと移ります。Jazz代表のKeyonte Georgeも4位以上のチームのテーブルへ移動します。まさに運命の時。James氏「No Jazz!! No Jazz!!」。

4位Chicago!!

3位Memphis!!

やった。ついにやりました!!!本当に2位以上が確定するとは!

思わず「うぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!やったーーーーー!!!!」。James氏も同様に絶叫しています。

そして2位Utah!!!

あぁ、なんて最高なんだ。4年の苦難がようやく報われた瞬間でした。

上述の通りこの日は休暇にしたので一息ついた後、早朝の神社へ向かいます。賽銭は普通10円が定番ですが、今回は特別に1000円投入しました。

「おかげさまで2位を引くことが出来ました。Darryn Petersonを迎える準備が整いました。あとはJazzのフロントオフィスが正しい判断をしてくれることを祈ります。本当に今日は有難うございました。」

この日を境にJazzがDPを指名してくれることを信じて疑わない私は、勝手に自分用のDPのTシャツやキャップのデザインに取り掛かります。背番号はFilipowskiが既に使ってしまっていますが、DPへ譲ってくれることを信じて「DP22」のロゴを作成。Tシャツの背中面には「A New Chapter Begins.」。一人で盛り上がっています。家族は白い目です。

その後はUtahがトレードアップしてAJを狙うのではないかという憶測や、DPがUtahのワークアウトをスキップしたことなど色々な雑音もありましたが、6月23日、Jazzは正式にDarryn Petersonを全体2位で指名しました。当然この日も朝は神社でJazzの正しい選択を祈り、会社も休み、NBAのライブとJames氏の生配信を2画面で見ながらその瞬間を噛み締めました。不思議とロッタリーの時のような緊張は無くその時を迎えました。James氏も同じだったことでしょう。

DPはドラフト後のインタビューで「宴は今日で終わりで、NBAプレイヤーとしてJazzのためにすぐにジムに戻りたい。」と。目標を聞かれると「82試合出場し、プレイオフに行くこと。」と、NBAプレイヤーとして理想的な回答をしてくれました。コンバインやサマーリーグを通じてその能力にも確信が持てました。人間的にも能力的にも素晴らしいプレイヤーになることでしょう。これでKeyonte George、Ace Bailey、Darryn Petersonと将来のチームの核が揃いました。まさにJazzの新時代の幕開けです。ということで開幕が待ちきれません。

その後、Filipowskiも背番号22をDPへ譲ってくれることとなり、DP22のTシャツ・キャップのデザインも無駄にはなりませんでした。

ユタ・ジャズのジャージー表面。山並みのUTAHロゴと背番号22 ユタ・ジャズのジャージー裏面。PETERSON 22
早速購入した公式ジャージー。表は山並みのUTAH、裏はPETERSON 22 — Filipowski が譲ってくれた背番号。

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