はじめに

宣言しましょう。私が日本一Utah Jazzを愛する男だということを!何せ寝ても覚めても仕事中以外は(仕事中も?)殆どJAZZのことが頭から離れません。ドラフトロッタリーの前には毎週末近所の神社に赴き高順位の獲得を祈り、オフシーズンには来たる新シーズンで選手達が怪我をせず通年活躍出来るよう祈り、祈りが通じた際はお礼参りでお賽銭を奮発するくらい、私の生活にはJAZZが大半を占めています。骨の髄までJAZZ NATIONです。

NBAを見始めたのは1980年代後半で、当時はNHKのBSチャンネルでほぼ毎日何らかのカードを1試合放映していました。初めてマジックジョンソンを見て衝撃を受け、ラリーバードとのライバル対決に手に汗を握り、極め付けはマイケルジョーダンで、「こいつは人間なのか?」と異次元のプレイに引き込まれ、すっかりNBAの虜になりました。

当時のJAZZは中途半端な成績で、プレイ内容も地味でつまらんチームだなぁ、という印象でした。しかしNHKの放送では試合後に順位表や個人成績ランキングも発表していて、得点・リバウンドでマローンが、アシスト・スティールではストックトンがトップクラスにランクインしているのが気になって、JAZZの試合が放送される時には注意して見るようになりました。すると何ということでしょう。同じプレイを何度も何度も繰り返して得点を重ねているではありませんか!「何故これを止められない?同じプレイなのに?何の変哲もないプレイに見えるけど?」と疑問が湧き、試合を録画して何度もリプレイを見てみました。分かりました。彼らは職人なんだ。名工なんだ。基本のプレイを驚くほど高い精度で毎試合繰り返す。これはある意味一つの派手なプレイより凄いことなのでは?と知らぬ内に彼らに魅了され、JAZZも推しのチームの一つになっていました。

そんな中、1990年に日本で初めてのNBA公式開幕戦が開催されるとの衝撃ニュースが飛び込みました。しかもお気に入りのJazzが来るではありませんか!相手はSuns。Kevin Johnson、Tom Chambers、Jeff Hornacekという三本柱を擁し西のライバルです。一方我らがJazzも2枚看板に加え、Jeff Maloneを獲得し戦力を増強しました。これは絶対に面白い試合になる!当時学生で地方在住だった私ですが、奮発して2万円のチケットを購入し、飛行機で東京へ飛び、ストックトン・マローンを応援しに東京体育館へ赴きました。バックトゥバックの2試合目。初戦を落としているので今日は負けられない戦いです。

ドキドキ・ワクワクが止まりません。試合前の練習に選手が入ってきます。

「おぉ、Stockton来たーーー!!!!!Malone格好いいーー!!!うぉーー!!!Eatonでけぇ!!!」。

学生のテンションはマックスです。コートサイドへの出入りも自由でした。当然ギリギリ前まで行って練習を見ます。練習が終わり、一旦コートを離れる選手達。サインを貰おうとファンが列を成します。何とマローンがそれに応えサインを開始しました。私も必死に列に並びます。着々とサインをこなすKarl。刻一刻と私の番が迫ってきます。ドキドキが止まりません!しかし、あと二人というところでKarlはクルリと振り返り、消えていってしまいました。

「流石やで、Karl。俺にTurnaround & Fadeawayをカマすとは」。

私はKarlの生Fadeawayを食らった唯一の日本人じゃないでしょうか。

1990年、東京体育館でサインに応じるカール・マローン
1990年、東京体育館。サインに応じるカール・マローン。この直後、私は彼のフェイドアウェイを食らった。

試合は一進一退の攻防からJazzの勝利。Stocktonは拳を上げてファンの声援に応えます。最高の試合。最高の結果。そしてKarlのFadeaway。後日雑誌HOOPに選手のインタビューが掲載されていました。Karl「最初は全員日本に行きたく無かったんだ」。おい!。Stockton「本当に死ぬかと思ったよ(移動が大変でという意味らしい)。」こら!日本を嫌がったらあかんぞ、君たち。そんな塩な彼らにすっかり魅了されてJazz Nationとしての私が確立されました。しかし当時はNHKが全米放送の試合を配信していたため、Jazzの試合は中々見れませんでした。色々方法を模索した結果、スイスのPontelというサービスを発見。好きなチームの全試合をビデオテープで世界中へ送付するというものでした。確かUSD50/月程度だったと思います。もちろん飛びつきました。これで愛するJazzの試合を漏れなく全て観戦することが出来ます。また、90年代後半にはインターネットが普及し、すっかり身も心もJazz Nationな私は、日本のJazz Nation達との繋がりを求め、ウェブサイトを立ち上げてJazz愛を発信しました。

そんな中Jazzは97年に初の決勝進出を果たしました。相手は最強シカゴブルズ。決勝進出が初めての我がJazzはさぞかし不安なことでしょう。私が行かねば彼らは勝てない!人間思いが強ければ何でも出来るものです。ウェブサイトで繋がった色々なツテを駆使して決勝のGame3・4@デルタセンターのチケットを入手。

Game3はUSD1,400くらいで割と良い席。Game4はUSD300くらいで最後列。当時給料は激安だったので交通費など諸々混みで100万円くらいは痛い出費でした。しかし試合はどちらも我がJazzの勝利で出費も報われました。それにしてもGame4はしびれたなぁ。今でも思い出します。残り約50秒。マイケルのジャンパーが外れる。ストックトンがリバウンドを取って1ドリブルし、相手コートのリム辺りまで爆走するマローンへ片手で弓形のロングパス。ボールはマイケルの手をかすめマローンへ。タッチダウン!!よくそこまで走ってたな、カール!!よく1ハンドであの距離のパスを正確に、しかもギリギリマイケルが届かないところに出せたな、ジョニー!!!あのパスを生で見れたことは私の一生の宝物です。

残念ながらその年の決勝は私が生観戦した2試合以外は負けてしまいました。その翌年も決勝に進みましたが仕事の関係でどうしてもデルタセンターには行けず、TVから死ぬほど応援しましたが、思いは届かず愛するJazzはすっかりマイケルの引き立て役になってしまいました。今でもマイケルを讃える様々な映像では2シーズンに亘るJazzとの決勝戦が使われ、目にするたびに胸が痛みます。

その後Jazzはピークを過ぎ、DWillやBoozerの時代へ移り、私の愛したストックトン・マローンもコートを去りました。ぽっかり心に穴の空いた私はウェブサイトを閉鎖し、海外駐在でNBAを見ることが出来ない期間もあってJazz愛の停滞期間に入ります。心に灯が戻り始めたのはドノバン・ミッチェルが加入してから。Jazzの選手としては記憶にないくらい派手でスター性のある選手が加入し、地味だったJazzが変わり始めたような気がして楽しみが出てきました。しかしミッチェル・ゴベアでチャンピオンになる未来は見えなかったんですよね。そんな中オーナーがラリー・ミラーからライアン・スミスに変わり、ダニー・エインジがフロント入りしてからチームは現体制に見切りをつけ、スター選手を放出して再建期に入ります。HCのウィル・ハーディーを獲得してフロント陣は期待を抱かせるものでした。しかし4年間の再建期は長かった。しかも再建初期は中途半端な成績だったため、ドラフトピックも中途半端な順位。Taylor Hendricksは2年目大怪我でほぼシーズン全休。Cody WilliamsはBUST呼ばわりされる始末。クーパーフラッグ狙いで本気でタンクした24-25シーズンではロッタリーに敗れ5位指名。ここまでは光が全く見えませんでした。

しかし事態は急に明るい兆しを見せ始めます。Ace Baileyを5位で獲得出来たことです。素晴らしい才能の持ち主で、正しく育てばオールスター級になる選手です。ロッタリーでは敗れましたが、獲得出来たのは最高級の素材、これが第一の光です。第二の光はキヨンテ・ジョージの大ブレイクです。彼は3年目の25-26シーズン、オールスター級の飛躍を遂げました。プレイの選択が正しくなり、精度が上がり、精神的なムラも影を潜め忍耐強いプレイが出来るようになりました。彼が将来のコアの一翼を担う絵が見えたのです。極め付けはジャレン・ジャクソン・ジュニアをトレードで獲得したことです。Jazzはリーグ最低クラスのディフェンスを誇り、上位や優勝を狙うにはディフェンスの核が不可欠でした。旧DPOYのJJJが加わることで、ディフェンスにも光が見えてきました。しかしSASやOKCを見ると、これだけではまだ足りない、まだ将来の核になる選手が必要なのは明らかでした。しかしついに我々はその核を手にしました。そうです。ダリン・ピーターソンです。真のスーパースター候補をJazzは手に入れました。私はドラフトロッタリー前、毎週末神社に行って高順位を祈願し、2位という最高の結果を得ました。ドラフト前はピーターソンの獲得を祈願し、これも叶いました。彼のサマーリーグのプレイを見て、彼がスーパースターになることを確信しました。何と未来は明るいことか!ケスラーを失った今、これで再建が完全に終わりかというとまだ足りないピースはありますが、今後3〜4年でNBAチャンピオンを争える可能性が見えてきています。

私は来る26-27シーズンがJazzにとってのNew Chapterになると信じています。それに伴い、Jazz愛の発信をこういった形で再開することとしました。この前書きは非常に長いものになりましたが、今後はJazz愛を無理の無いペースで発信したいと思いますので今後も良かったら寄ってみて下さい。さぁJazzの新章開幕です!!

Keyonte George, Ace Bailey, Darryn PetersonをTriple Threatと勝手に名付けます。

Key to Win!!

Ace to Rule!!

Darling(Darryn) to drive!!

A New Chapter Begins!!!

管理人より

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